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顧客が会社を訪れるとき

 今日は新しい会社を2社訪問する予定にしている。しかし、営業のためではなくこちらが先方の商品を仕入れたいという用件なのでわりと気楽な気分だ。
 そう、確かに気楽ではあるが、中小零細企業にとっては優秀な協力企業を探すことも重要な仕事であり、その失敗が大きな損失を招くことさえあるから手を抜くわけにはいかない。

 駅の近くで昼食を済ませ、真夏の強い日差しの中を10分ほど早足で歩いてようやく1件目の訪問先A社に到着する。
 閑静な住宅街にあるわりと新しい3階建てのビル。築4、5年というところだろうか。インターネットで調べた範囲ではどうやら自社ビルらしい。

営業マンの画像
元気だけが取り柄とは言え、真夏にスーツを着て、10分も早足で歩くとさすがに暑い。

 入り口を入ると案内板と内線電話が置いてある。訪問先を探して電話するとすぐに2階の応接室に通してくれた。社内はどこも清潔ですっきりしているという印象だ。建物自体は中も外もお洒落なつくりで、しかも機能的につくられている。おそらく社員は働きやすいに違いない。

ビルのイラスト
閑静な住宅街に建っていても、それほど違和感のない本社ビル。
応接ソファの絵
応接室はすっきりシンプルで豪華。落ち着いて話ができてとてもいい感じ。

 商談は非常にうまくいった。担当者だけでなく社長も同席してくれて、全面的な協力を約束してくれた。私は十分満足してA社を後にした。

 次の訪問先B社は、A社から二駅ほど先の街にある。約束数分前にB社の前に着いたので、社屋の周りを一回りしてみる。駅前の築10年くらいのオフィスビルだ。B社はその5階の1フロアを借りている。外観はあまり好印象とは言えない。この程度のビルに入っているようではあまり儲かっていないのかもしれない。エレベータも古くそれほどいいつくりのビルとは言えない。

エレベーターのボタンのイラスト
なんだかエレベーターも古くてスピードが遅い。地震でもあったらすぐに止まってしまいそうな感じ。

 ところが5階でエレベータを降りてがく然とする。そこから先は別世界になっているのだ。エレベータを降りて正面の壁にはピカソの《ゲルニカ》がある(むろん複製画だ)。その下に案内板があり、受付と書いてある部屋に入るとそこはショールームになっており、製品と一緒に高価ではないのだろうが洒落た置物や花がいくつも置かれている。

ピカソ作ゲルニカ
エレベーターを降りると正面にピカソのゲルニカが飾ってある。

 応接室に通されると、そこにはモネの《睡蓮・緑のハーモニー》が掛けられていた。テーブル上にはミニ一輪挿しに挿したミントとスターチスがそっと置かれている。ショールームとは異なり、ここは打ち合わせがしやすいようにシンプルにまとめられているようだ。

応接室のイラスト
A社ほど豪華な応接室ではないが、ここも落ち着いて話せるいい応接室。
モネ作睡蓮・緑のハーモニー
壁にはモネ作《睡蓮・緑のハーモニー》が飾られ、応接テーブルの上にはミニ一輪挿しが置かれていた。

 B社でも商談はうまくいった。ここでも社長と話すことができ、その人柄もA社同様申し分なかった。できることなら両方と取引したいほどであったが、そういうわけにもいかない。

 結局私は、悩み抜いた末にB社を選択した。確かにA社は自社ビルを構え、効率的な経営を実践しているように見えた。しかし、そこに創造性は感じられなかった。ビルが機能的で使いやすいのは、もちろんオーナーの意向もあるのだろうが建築会社の手柄でもあるのだ。A社にはそれ以上の創意工夫は見られなかった。

花のイラスト
複製画や花や置物など、ちょっとしたもので会社のイメージを飛躍的に向上させることができます。

 一方B社は、賃貸の古いオフィスビル内にあったが、自らの創意工夫によって、そこに別世界を創り出していた。ふんだんに予算をつぎ込んだわけではなく、その場に適した複製画や置物を使って、低予算で自らの価値を高めていた。その想像力が決め手だった。

 3年後、その私の判断が正しかったことが証明された。A社の経営者は、資産を貯めることに力を入れ過ぎた結果、顧客からも従業員からも見離され倒産した。

 B社は相変わらず、古い賃貸ビルに入居しているが会社の規模は1.5倍ほどに拡大している。

いろいろな会社を訪問したとき、お客様と打ち合わせするスペースが乱雑だったり、そこに何の創意工夫もなされていなかったりすると、とても残念な気持ちになります。
「業務が忙しくてそれどころじゃない」と怒られそうですが、ほんの少しの努力と経費で顧客が感じる印象も社員が自分の会社に感じる印象も大きく変わります。
まずは小さな一歩から、試しに複製画を1枚飾るところからはじめてみてはいかがでしょうか。
上記エピソードに登場する複製画について

 上記エピソードには二つの有名な絵が出てきます。ひとつはパブロ・ピカソの代表作《ゲルニカ》。そしてもうひとつがクロード・モネの《睡蓮・緑のハーモニー》です。

パブロ・ピカソの絵、ゲルニカ
パブロ・ピカソ《ゲルニカ》
ソフィア王妃芸術センター所蔵
モネ作睡蓮・緑のハーモニー
クロード・モネ《睡蓮・緑のハーモニー》
オルセー美術館所蔵

 現在「物語屋」では、この名作2点の高品質複製画を販売しています。

「企業イメージに合ったインテリアが何か欲しい」とお考えになったことがある方は、ぜひ一度商品ページをご覧ください。

 商品に関して何かご不明な点がございましたらぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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