ブリヂストン美術館開館60周年記念に関連する展覧会など
催し物についてのご紹介

ブリヂストン美術館では開館60周年記念を迎える2012年、60周年記念の展覧会として以下の3つの企画展を予定している。

1.2012年1月7日(土)〜3月18日(日)
『パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春』

2.2012年3月31日(土)〜6月24日(日)
『あなたに見せたい絵があります。』

3.2012年7月14日(土)〜10月14日(日)
『ドビュッシー —— 音楽と美術』(仮称)

簡単に内容を紹介しておく。まず最初の『パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春』から……。

展覧会のリーフレットの画像

いまから50年前の1962年、パリ国立近代美術館において「石橋コレクション」を紹介する展覧会が開催された。

それはかねてより「石橋コレクション」を高く評価していたパリ国立近代美術館の副館長ベルナール・ドリヴァル氏の発案によって実現したものである。

この時、ブリヂストン美術館が所蔵する50点のフランス絵画が渡仏し、日本に渡ったフランス絵画の里帰り展として大きな反響を呼んだ。

『パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春』展は、半世紀を経てその展覧会を再現しようというもの。当時の出品作から約45点を展示(現在ブリヂストン美術館で所蔵していない5点はパネルを展示)、作品を楽しむだけでなく当時の新聞記事や写真、記録映画などで半世紀前の展覧会の様子を振り返ることができる。

今回ブリヂストン美術館がどのような見せ方をするのかわからないが、半世紀前のパリを感じさせるような展示が成されれば面白いのではないだろうか。

【関連企画/土曜講座】
「石橋コレクション徹底研究(西洋絵画編)――コローからブラックまで」
2月11日:馬渕明子氏(日本女子大学教授)[コロー]
2月18日:六人部昭典氏(実践女子大学教授)[モネ]
2月25日:大森達次氏(女子美術大学名誉教授)[マネ]
3月 3日:村上博哉氏(国立西洋美術館学芸課長)[ピカソ、ブラック]
3月10日:新関公子氏(東京芸術大学名誉教授)[セザンヌ]
※各演題は未定。それぞれ[ ]内のテーマについての話となる。

・時 間/14:00〜16:00(開場13:30)
・会 場/ブリヂストン美術館1Fホール
・聴講料/400円
・定 員/130名(先着順)

※詳しくはブリヂストン美術館の公式サイトをご覧ください。
ブリジストン美術館公式サイト

2つ目は『あなたに見せたい絵があります。』というなにやら意味深なタイトルの展覧会である。

現在、石橋財団では約2500点収蔵品を所有しているということだが、その中から選りすぐりの名品が展示されるらしい。

しかも見せ方が凝っている。展覧会全体を11のジャンルに分け、各ジャンルごとに西洋絵画と日本の近代洋画を一緒に展示する。なるほど、それならいろいろな比較ができて面白いかもしれない。

展覧会はジャンルごとに以下の11章で構成されている。

 1章:自画像
 2章:肖像画
 3章:ヌード
 4章:モデル
 5章:レジャー
 6章:物語
 7章:山
 8章:川
 9章:海
10章:静物
11章:現代美術

出品数は、絵画が108点、常設の彫刻や古代美術を合わせて156点を予定しているというからボリュームもけっこうあり、かなり楽しめそうである。

60周年関連最後の展覧会は『ドビュッシー ―― 音楽と美術』という少々異色の展覧会となっている。

交響詩「海」などを作曲したクロード・ドビュッシー(1862〜1918年)は音楽家以外の芸術家とも深く関わる作品づくりを行なっている。たとえば「牧神の午後への前奏曲」は、象徴主義の詩人マラルメの詩に感銘を受けて生まれた作品であることはよく知られている。

2012年は、ブリヂストン美術館の開環60周年であると同時に、そのドビュッシーの生誕150年でもあるため、ドビュッシーと印象派や世紀末美術、さらにはジャポニズム等の関係に焦点を当てた展覧会を実施するということである。

しかも、オルセー美術館、オランジェリー美術館と共同開催で行うというので、その2館からの出品作品にも期待できる。

(2011年12月21日)

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いま「物語屋」で販売しているマウリッツハイス美術館所蔵作品(複製画)

フェルメール作、真珠の耳飾りの少女の画像
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》
マウリッツハイス美術館所蔵

フェルメール作の絵画のなかで日本では最もよく知られている作品。実在の人物を描いた肖像画ではなく、不特定の人物の胸あたりから上を描いたトローニーと呼ばれる作品とされていますが、自分の娘の一人をモデルにしたという説もあります。

漆黒の背景に鮮やかな色彩の衣装、美しい少女の顔、みずみずしい唇、そして輝く真珠の耳飾りというさまざまな要素が絶妙のバランスで描き込まれている魅力的な作品です。

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フェルメール作、デルフトの眺望の画像
フェルメール《デルフトの眺望》
マウリッツハイス美術館所蔵

わずか2点しかないフェルメールの風景画の1点。生涯暮らしたデルフトの港と街の様子を描いたもの。

19世紀半ば頃、人々からその存在を忘れ去られていたフェルメールは、この作品を絶賛した美術評論家の論文によって再評価されるようになります。

またフランスの小説家マルセル・プルーストは、この絵を「世界でもっとも美しい絵」と評し、その代表作『失われた時を求めて』の中にこの絵を登場させています。

生涯を過ごしたデルフトの街に対するフェルメールの愛着を強く感じさせる作品です。

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レンブラント作、テュルプ博士の解剖学講座の画像
レンブラント《テュルプ博士の解剖学講義》
マウリッツハイス美術館所蔵

オランダ絵画の巨匠レンブラントは集団肖像画を得意としましたが、その最初の傑作が本作品。

アムステルダム外科組合主任解剖官ニコラス・テュルプ博士の公開解剖学講義の様子を描いたもの。当時アムステルダムに居を移したばかりだったレンブラントはテュルプ博士ら数人から依頼を受けこの集団肖像画を描き、高まりつつあった名声を不動のものとします。

後の傑作《夜警》にもつながるレンブラントの創意溢れる作品です。

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レンブラント作、スザンナの水浴の画像
レンブラント《スザンナの水浴》
マウリッツハイス美術館所蔵

『旧約聖書続編 ダニエル書補遺 スザンナ』を描いた宗教画。

裁判官という地位にある二人の長老が共謀して美しく貞淑な人妻スザンナを襲うが未遂に終わります。長老たちは自分たちの保身のためにスザンナを死罪にしてしまおうと画策しますが、神の命を受けたダニエルによってスザンナは救われ、長老二人は滅びるという話。

この物語を描いた絵画の多くは、裸体のスザンナと醜い長老二人をセットで描いていますが、レンブラントは裸体のスザンナが不安そうに振り返った姿だけで表現していることが特徴的です。

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ライスダール作、漂白場のあるハールレムの風景の画像
ライスダール《漂白場のあるハールレムの風景》
マウリッツハイス美術館所蔵

ライスダール(ロイスダール)はオランダ絵画黄金期においてもっとも評価された風景画家です。

本作品はライスダールが生まれ育ったオランダ中部の街ハールレムを描いたもの。広い空と美しい雲、地上にはその雲によってできた美しい光と陰のコントラストが描かれています。

遠景には今でもオランダと聞くと思い浮かぶ風車の姿がいくつも描き込まれた美しい作品です。

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