異常気象とは何か?・ニュートン別冊

異常気象とは何か?
ニュートン別冊のまとめ

 【気象庁による異常気象の定義】
 「異常気象」とは「30年に1度以下の割合で観測される極端な気象」のことを指す。
 また気象庁の調査官によると「出現回数に関わらず、災害をもたらすような気象を『異常気象』とよぶ場合もあります。報道などでは、こちらが使われることも多いようです」ということだ。

 ちなみに気象庁のホームページ「気象庁の歴史」によると、日本で気象観測が開始されたのは1875年からだという。

 ある地域の異常気象が、別の地域に異常気象をもたらす。これを「テレコネクション」と言う。そのテレコネクションの代表格が「エルニーニョ現象」と「ラニーニャ現象」である。
 エルニーニョ現象は、太平洋の赤道上空を東から西へ流れる貿易風が弱まることによって起こり、ラニーニャ現象は貿易風が強まることによって起こる。

 2007年に発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の「第4次評価報告書」では、1901年から、2000年までの100年間で約0.74℃の気温上昇が報告された。

 全球規模でみた場合、温暖化が進めば、海から蒸発する水蒸気量も多くなり、その分、降水量がふえる。しかし、降水量に関しては、地域性が強い。そもそも空気中の水蒸気量が最大限度をこえるほど集まらない限り(飽和しない限り)、雲は発生しないのである。
 そして、周囲の気圧の変化や地形などの要因も複雑にからみあって、はじめて雨が降る。「そのため、1年間均等にどの季節も降水量がふえるというのではなく、雨が降りやすい季節に降りやすい地域の雨量がふえることになるでしょう」と東京大学大気海洋研究所の木本昌秀教授は話す。

 地球シュミレーターを用いた最新のモデルによれば、将来、日本の梅雨が長くなる可能性が指摘されている。現在のモデルをもってしても、集中豪雨を表現するにはまだ不十分という。

 温暖化の影響は、もう一つ考えられるという。それは、冬の季節風だ。日本の冬は、冷えやすい大陸と冷えにくい海洋の温度差によって、大陸からの北風が吹き込んできている。「しかし、温暖化によって大陸が暖められれば、大陸と海洋の温度差は小さくなり、季節風は弱くなると予想されます」と木本教授はいう。

 近年、北極の海氷減少が問題となっている。2007年9月、海氷面積はそれまでの最小値(2005年)を約25%も下回るほど激減した。つづく2008年(第2位)、2009年(第4位)、2010年(第3位)も海氷面積は少ない状況で推移した(海氷面積のデータは、JAXAの解析によるもの)。

 「夏から秋に北極海の海氷が減ると、それにつづく日本の冬は寒くなる傾向があります」。新潟大学の本田明治准教授は、そう指摘する。
 (しかしこれは証明されていない by 福地)

 ニュートンの特集を読めば少しは異常気象についてわかるかと思ったが、残念ながら無駄であった。どうやらいまのところわれわれ人類は、気象についての研究は初歩レベルにあるらしい。天気予報がしばしばはずれるのもしかたがないことなのだ。(2011年9月19日)

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